【こんな症例も治ります シリーズ298】 犬の高齢で複数の病気を併発している肝内胆汁うっ滞も 適切な診断と治療でコントロールします。

肝臓のエコー像です。 黒い部分が多いのですが、そこが胆汁が流れなくなって溜まった姿です。

 

参照サイト:

https://bit.ly/2yki0Ng

 

犬 パピヨン 15才 避妊メス

 

【 食欲不振と元気低下で来院されました。 】

 

■ この子は以前、胆嚢粘液嚢腫で胆嚢を切除しているのに加えて、クッシング症候群や脂質代謝異常など複数の病気を治療中でした。

 

■ 血液検査でも高脂血症や肝数値の上昇があった為、腹部のエコー検査を行ったところ、肝臓内にドロドロと溜まっているのがありました。 この状態はいくつもの病気から複合的に起こっている状態だと判断し、それぞれの原因疾患の治療と現在の状況の改善を並行して行っていきました。

 

■ そのおかげで、翌日には元気・食欲が戻ってきました。

 

※ クッシング症候群は、色々な原因によって起こる病気ですが、逆の方面から見ると、色々な病気を作りやすくする病気でもあります。 クッシング症候群は、厄介な病気です。

 

※ 今回の病気にも、他のクッシングで併発しやすい病気をリストアップして、それを消去法で診断リストから除外する作業が必要になります。

 

■ 病気の治療は、症状に対する対症療法と原因を解決する【 根本治療 】が必要になります。

 

■ 治療をしても体調不良を繰返すなど、お困りの際は原因を特定するためにも、一度当院にご相談ください。

 

※ また、『 クッシング症候群があるから、これ以上の事は無理だ 』、と専門家に言われたら、セカンドオピニオンとして当院をご利用下さい。

 

電話番号 : 046-274-7662

 

獣医師 冨田浩平

Page Top