【こんな症例も治ります シリーズ296】 犬の肝臓腫瘍も 適切な診断と治療で治します。

右下に見える暗い大きな塊(★印)が肝臓腫瘍です

 

参照サイト:

https://bit.ly/2SPcBXW

 

犬 12歳 去勢オス

 

今回は【 健康診断で急に肝臓の数値が高くなった 】子です。

 

 

■ 毎年、春に健康診断を続けていましたが、今年になって急に肝臓の数値が悪くなったため、より詳しい検査に進みました。 エコー(超音波検査)をしたところ肝臓に複数の腫瘤が見つかり、大きいものでは肝臓の約半分の大きさのものもありました。

 

 

■ 肝臓腫瘍の治療では、原発がどこなのか? 転移はしているのか? リンパ腫など抗がん剤が効きやすいものなのか? という事前情報が大切になります。

 

 

■ そこで、活躍するのがCT検査になります。 CTなら他の腫瘍やレントゲンにうつらない段階の肺への転移を早期に発見できたり、切除する腫瘍の近くにどれだけ血管があるのかなど、手術前に必要な情報が沢山得られます。

 

 

■ 幸いにも今回は、大きな腫瘤が肝臓の左側にまとまっていたため、大部分の腫瘤をとることができ、肝臓の数値も見る見るうちに下がりました。 嬉しいことに良性腫瘍ということも分かり、不安な気持ちもなく、元気に過ごしています。

 

 

■ 当院では、CT検査の画像診断専門医による診断から、肝臓腫瘍の外科切除手術までワンストップで行えるため、通い慣れている病院で治療が完結することが出来るようになりました。

 

 

■ ただでさえ病気になり不安な中、初めての病院に行くことは動物さんにとっても、飼主様にとっても負担になると思います。 その負担が少しでも減るような治療を心掛けていきます。

 

獣医師 冨田浩平

 

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