【 こんな症例が治ります シリーズ 206 】 犬の僧帽弁閉鎖不全症も的確な治療でコントロールします ⇒ トピックスあり !!

 

 

 

 

参照サイト:

https://goo.gl/TdvpD4

 

 

 

犬 8歳 ♂

 

■ 【ワクチン接種】で来院されたワンちゃんです。

元気・食欲満点で、体調が悪そうなところは全く見当たりませんとのことでした。

 

・・・ところが、身体検査で聴診器を胸に当てると、【心臓の音に雑音が混ざる】ことに気が付きました。

 

■ この【心雑音】は、心臓に何らかのトラブル(=心臓病)を抱えていると聞こえる事があります。 そこで、後日心臓の精密検査をさせて頂くことになりました。

 

■ レントゲン・心電図・超音波といった心臓の検査を実施させて頂いたところ、この子の心臓の中で【僧帽弁逆流】という血液の逆流が起きている事がわかりました。

 

 

■ <血液の循環と僧帽弁逆流について>

ワンちゃんの心臓の中には、私たち人間と同じく、【右心房】【右心室】【左心房】【左心室】という4つの部屋があります。 心臓は血液を全身に送り出す臓器で・・・

 

【全身→右心房→右心室→肺→左心房→左心室→全身】

 

という順番で血液が循環しています。

 

■ 左心房→左心室に血液が送られる際に存在する血液の逆流防止弁を【僧帽弁】といい、【僧帽弁の位置で血液の逆流がある事を僧帽弁逆流】と言います。 そして、僧帽弁逆流が見られる心臓病の事を、僧帽弁閉鎖不全症と言うのです。

 

 

■ 【僧帽弁閉鎖不全症】は高齢の小型犬で最も一般的に見られる心臓病で、ひどくなると【咳・運動を嫌がる・呼吸困難(肺水腫)】といった様々な症状が現れます。

 

■ この様な症状が出る前に、内科的もしくは外科的に治療をしてあげる事が大切です。

 

この子は、幸いにして早期に僧帽弁逆流を発見できたので、早期に治療することが出来ました。 今も定期的に検診しながら毎日元気に過ごしています。

 

■ 最近、循環器専門医の間で、早期に僧帽弁閉鎖不全症の内科治療をスタートすると、病気の進行に伴うつらい症状を出にくくする事が出来る、という発表がありました。

 

この報告を受けて、当院では・・・

 

【心臓病検診】

 

を期間限定で実施させて頂くことになりました。 推進運動価格で心臓病がないか検査できます。 興味のある方は、当院スタッフまでご相談ください。

 

この機会に心臓の状態をしっかりチェックして、お家の子が心臓病で苦しむことが無いようにしてあげましょう!!

 

獣医師 齋藤隆太

 

 

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