【 こんな症例が治ります シリーズ 201 】 イヌのマラセチア性皮膚炎 も 的確な治療で治します。

 

 

 

参照サイト:

https://goo.gl/Vcv92m

 

イヌ 12歳 メス (避妊手術実施済み) です。

 

【 数年前からシワ部の痒みが強く、他院でアポキルや減感作治療もしているが、痒みが良くならない 】というワンちゃんです。

 

■ すごく熱心な飼主様で、正直かなりお金のかかる治療もされていましたが、なかなかよくならず、困り果てて当院へいらっしゃいました。

 

■ まず初めに、動物さんを診させて頂いた段階で、脂のにおいが気になりました。 病変は脇や肘の内側、内股、顏周り等、シワがよりやすい所を中心に認められました。

 

■ これらの部位はアレルギー疾患の典型的な分布ではありましたが、脂が多いことからその他の原因の可能性も疑ってテープ検査を実施しました。

 

■ その結果、全身の病変に多量のマラセチアが認められました。

 

■ マラセチアは脂を好む酵母の一種であり、脂を分解して酸に変えるために、炎症を引き起こします。

 

■ そこで脂の管理とマラセチアを落とす目的で、適切なシャンプー療法とスキンケアを実施してもらうこととしました。

 

■ すると、今まで何をやっても一定以上の効果の得られなかった痒みが、2週間後には1/10程度に落ち着いていました。

 

■ 今回の病気は確かにアレルギーも関わっていた可能性は高いのですが、そこだけに目を向けるのではなく、二次的に起きている脂症の管理が重要だったんですね。

 

■ とにかく、ワンちゃんをつらい痒みから解放してあげられて良かったです。

 

獣医師 桃崎 昂

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