【 こんな症例が治ります シリーズ 185 】 犬の急性膵炎 も 的確な治療でコントロールします。

胃と十二指腸と膵臓のイラストです。 赤色の部分が、炎症を起こしている膵臓であり、黄色の部分が、正常な膵臓です。

 

参照サイト :

http://doggysmalltalk.com/pancreatitis-in-dogs/

 

犬 13歳 メス (避妊手術実施済) です。

 

【 昨晩から急に元気食欲が無くなり、お腹を痛そうにしているというワンちゃん 】です。

 

■ 触診でお腹を触ると痛そうにする他は、血液検査でもレントゲンでも明らかな異常は認められなかったため、エコー(超音波)検査を実施することになりました。

 

■ 超音波検査では明らかな閉塞物は認められないのに、胃内に液体が溜まっており、膵臓が腫れて、周りに炎症が起きているのが認められました。

 

■ これらの事から、血液検査上ではハッキリしないが、画像検査の所見から【急性膵炎】と判断し、治療を開始しました。 膵炎は確定的な治療というのが無いため、点滴や痛み止め、ドイツ式西洋自然医療、そして食事療法をうまく組み合わせて、総合的な治療を行いました。

 

■ 治療開始後、二日目くらいから明らかな症状の改善を認めるようになり、食事も自分で食べられるようになりました。

 

■■ 【膵炎】という病気は、今だに絶対的な検査というのが確立されておらず、その評価は症状や検査所見を合わせて総合的に診断を行うことが必要とされています。 ですから一つの結果にとらわれずに、良く動物さんを診てあげる事が大切なんですね。

 

※ 当院には、他院では経験しにくい【膵炎の特効薬】があります。 そのせいか、よく急性膵炎のワンちゃんが来院されます。

 

獣医師  桃崎 昂

 

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