【 こんな症例が治ります シリーズ 181 】 猫ちゃんの治りにくい下痢も 的確な診断と治療でコントロールします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネコ 6ヵ月齢 メス(未避妊手術) です。

 

【 ウンチがゆるい 】 という事で来院されたネコちゃんです。

 

■ 動物保護団体からおうちに迎えて以来ずっと泥状便が続いていたため、ウンチ検査をしたところ、腸内細菌のバランスがかなり乱れていたため、整腸剤と抗生剤を使用しましたが、なかなかウンチの状態が改善しない日々が続いていました。

 

■ そこで、「猫下痢パネル」という特殊な遺伝子検査を行うことにしました。

 

■ 検査結果から、「ジアルジア」という寄生虫がお腹の中にいたことで下痢が続いていたことが分かりました。

 

■ ジアルジアを駆虫するお薬をしっかり使用した結果、今では立派なウンチが出るようになり、すくすくと成長をしてくれています!

 

■ ジアルジアとは、ペットショップや保護団体さんでお世話をしてもらっていた時にウンチが正常でも、環境の変化によって動物さんの身体の免疫状態が落ちることにより、ゆるいウンチを引き起こしてしまうものです。

 

■ 本来、ウンチ検査で虫体が見られることが多いのですが、今回のように虫の形がウンチの中では隠れて、あるいは壊れてしまって発見できない場合に、壊れた虫の断片から異常に気付いてあげられる事もあります。 そういう特殊な遺伝子検査は、動物たちには全く負担がない検査ですので、ご安心下さい。

 

■ また、このネコちゃんの場合、お薬を飲むのが非常に苦手で、飼主様も悪戦苦闘しておられました。

 

ネコちゃんには、内服する際にちょっとしたコツがあるので、しっかりご指導させて頂いたところ、お薬をしっかりと飲めるようになりました。

 

■ お腹の状態や、ネコちゃんの投薬でお困りのことがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

 

獣医師 新美綾乃

 

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