★11月の皮膚科専門診察は通常通り、第二週の【11月10日 木曜日】です

 

皮膚科専門診察担当の桃崎です。

 

■ 今回は前回に引き続き、【高齢になって初めて出た痒み】についての続編をお話させて頂きます。

 

■ この状況で考えなくてはならない疾患のうち、後半の【食物アレルギー】【ホルモン疾患】【腫瘍】に関してお話していきます。

 

■ まずは【食物アレルギー】に関してですが、一般的には若齢での発症が多いとされていますが、この病気は理論上、どの年齢でも起こりうる病気であり、高齢だからといって簡単には否定できません。

 

■ また、フードを変えたタイミングであれば、より疑わしいですが、変えていなかったとしても、突然発症してしまう場合もあるので、やはり診断には厳密な除去食試験と負荷試験が重要になります。 詳しくは、以前のブログでご紹介させて頂いておりますので、興味がある方は探してみてください。

 

■ そして次に、【ホルモン疾患】についてですが、ここで重要となるのは主に、甲状腺機能低下症、クッシング症候群、性ホルモン失調の3つです。 これらは全てが直接痒みを引き起こすというものではなく、2次的に痒みを引き起こす原因となる場合があります。

 

■ そしてラストは【腫瘍】に関してですが、一般的な腫瘍のイメージである【盛り上がり】が無いのに、皮膚が赤く、痒くなっているだけで、命に関る悪い腫瘍であるケースも存在します。

 

■ この様に、高齢になると、これらのうちのいくつかが複雑に絡み合って発症している事も多く、原因の究明には皮膚検査だけではなく、血液検査や画像診断といった全身検査が必要になってきます。

 

■ これまでのお話しをまとめると、同じ痒みであっても、発症した年齢が異なれば、気をつけなくてはならない病気もおのずと変わってくるという事です。

 

■ ですから、『何か今までと違う』と感じたり、『いつまでたっても治らない』とう等のお悩みがあれば、早めに当院スタッフまでご相談下さい。

 

 

■ さて、次回の皮膚科専門診察は、第二週の【11月10日 木曜日】に行わせて頂きます。

 

■ 現時点ではまだ、新患枠に余裕がございますので、ご希望の飼主様は日程をご確認の上、当院スタッフまでお問い合わせください。

 

ファミリーアニマルホスピタル

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