【 こんな症例が治ります シリーズ 161 】 マイボーム腺炎 も的確な診断と治療でコントロールします。

 

 

 

 

 

 

 

参照サイト : http://goo.gl/CQnPVU

 

イヌ 1歳 メス(不妊手術実施済) です。

 

 

【 左眼の瞼が腫れている 】とのことで来院されたワンちゃんです。

 

■ 様子を診させていただくと、左眼の下眼瞼の一部が腫れている様子が見られました。

 

■ 腫れている場所は【マイボーム腺】という瞼の縁にあり、瞬きと共に脂を分泌する腺がある場所のようでした。

 

■ 実は涙はただの水ではなく、いくつかの成分から作られていて、マイボーム腺から分泌される脂によって眼の表面に涙がコーティングされるようになっているのです。

 

■ この子の瞼は、腫れている場所の一部から分泌液が漏れ出ており、検査をしたところ細菌が感染していることが分かりました。

 

■ この様に、マイボーム腺に細菌が感染して腫れてしまうことをマイボーム腺炎と言います。

 

■ 治療としてはまず外用薬での治療にトライしたのですが、反応があまり思わしくなかったため、抗生物質の飲み薬を飲んでいただくことにしました。 そうしたところ、数日で腫れが引き、今ではすっかり痕が分からなくなりました。

 

■ 瞼の『 腫れもの 』を放っておくと、これが原因で眼の角膜に傷をつけてしまうことがあります。 瞼の腫れに気付いた際は早めに病院にお越しください。

 

獣医師 齋藤隆太

Page Top