【 こんな症例が治ります シリーズ 158 】 犬のアジソン病・膵炎併発症 も的確な診断と治療でコントロールします。

 

 

 

 

 

 

 

犬 ミニチュアダックスフント 14歳 メス(避妊手術実施済) です。


【 吐いて下痢が長期間治らない 】との事で来院されたワンちゃんでした。

■ 時々吐いて下痢をすることがあり、近医で症状に合わせた治療をすると良くなるのですが、最近症状が現れる回数が増えてきたとのことでしたので、飼主様に血液検査をおすすめしました。

 

■ 結果、膵炎とアジソン病(副腎皮質機能低下症)が疑われました。

アジソン病は、嘔吐や下痢の他、代謝が嗜眠傾向や元気が無くなり動けなくなることもある病気です。

 

■ まず膵炎の確定診断をつけるため、犬膵特異的リパーゼという酵素を測定したところ基準値をはるかに超えていました。

 

■ またACTH刺激試験を行い、非典型的アジソン病も診断できました。

 

■ 膵炎に対しては、ホモトキシコロジーというドイツの自然療法薬の治療で嘔吐、下痢は落ち着いてきました。 この薬は、副作用もなく、とても成績が良い薬です。

 

■ アジソン病に対しては低用量のステロイドホルモン薬で、こちらも元気が出てきました。

 

■■ 飼主様も初めは大変心配そうなご様子でしたが、退院時には笑顔で帰られスタッフ一同幸せな気持ちになれました。

 

獣医師 新井澄枝

 

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