【 こんな症例が治ります シリーズ 145 】 犬の会陰ヘルニア整復手術 も 的確な治療で治します。

 

 

 

 

参照サイト:

http://ur0.work/sSnj

 

犬 10歳 オス(未去勢手術)のミニチュアダックス です。

 

【 肛門の右横が急に膨れてきたというワンちゃん 】です。

 

■■ 『なんだか昨日から急に、おしりの左右のバランスがおかしいと家族で話していた。 よく見ると、右のおしりが膨れているようだ。』 、という事で来院されました。

 

■ おしりを触診してみると、確かに肛門の右横が腫れており、硬さもあるが、柔らかさもある状態でした。

 

■ この状態から幾つかの診断名リストが挙がりますが、正確な診断名を出すためと、その結果によって治療方法が異なるので、数項目の検査を行いました。

 

■■ 上記検査から、【 膀胱と大腸が入りかけている<<右会陰ヘルニア>> 】あると診断致しました。

 

★ この病気は、未去勢の中年齢のオス犬に多いのです。 男性ホルモンの影響で、肛門の周囲の筋肉が薄くなってしまい、腹圧に耐えかねた筋肉部分に穴が開いて、そこからお腹の中の脂肪や腸管や膀胱が出てきてしまう状態のことを言います。

 

■ 膀胱がそのヘルニアの中に完全に入ってしまうと、オシッコが出にくくなりますので、直ぐに手術をしてあげないと急性腎不全などになりやすいので、【緊急手術】をしなくてはなりません。

 

■ 今回のミニチュアダックス君は、幸いにも膀胱が入りかけているだけの状態でしたので、おしりの皮膚の上から圧迫包帯をして、翌日に手術をしてあげました。

 

■ この手術の方法は、昔からよく議論されているのですが、当院では原則として2通りの方法で成功しております。

 

■ 当院の手術成功のポイントは、5つ程あります。 気を付けて手術をしないと大変な目にあうのですが、注意深く実施すれば成功率が高まります。

 

★ 去勢をしてあげていないワンちゃんがなりやすいので、若い内に去勢手術をしてあげましょう。

 

獣医師 新井澄枝

Page Top