【 こんな症例が治ります シリーズ 141 】 犬の乳腺腫瘍 も 的確な治療で治します。

犬の乳腺腫瘍

参照サイト :

http://ur0.xyz/qGk8

 

イヌ 7歳 メス (避妊手術未実施) です。

 

【 下腹部の乳頭の横にシコリが出来ている 】というワンちゃんです。

 

■ 針を刺して細胞を調べてみると、『 乳腺の腫瘍 』だということが分かりました。 よく【 乳腺部分のシコリ 】 ⇒ 【 乳腺腫瘍 】と思われていますが、それ以外の腫瘍もありますので、細胞診という針を用いた事前検査が必要です。

 

■ 犬の乳腺腫瘍は半分(全体の50%)が悪性であり、さらにその半分(全体の25%)が肺などに転移するといわれています。

 

■ ですので、この子の場合にも、すぐに乳腺腫瘍摘出手術で摘出することになりました。 幸いにも腫瘍は小さく、癒着も少なかったので、再発する可能性の高い乳腺の領域のみを切除して終了としました。

 

■ 当院では、乳腺腫瘍が診断された際には、ワンちゃんの体調にもよりますが【原則として、同時に卵巣子宮摘出手術(避妊手術の一つの方法)】を行います。 今回は、飼主様との相談によって、同時の避妊手術を回避致しました。

 

■ その後、病理検査の結果、良性の腫瘍であったことが分かり、今ではワンちゃんは安心して飼主さんと幸せな時間を過ごしています。

 

■ ※ 乳腺などの細胞分裂が多い組織は、基本的に腫瘍の良性、悪性の判断は、【細胞診の診断】ではわからず、切除後の病理組織検査で正式に判定します。

 

■ お役に立てる事があるかもしれませんので、シコリがある際には当院または他の動物病院に御相談下さい。

ただし、病院によって手術方法や同時避妊手術への考え方、そしてその後の治療方法に対しても対応方法が異なるようです。 その点を御了承下さい。

 

獣医師 桃崎 昂

 

 

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